あき竹城

ハードなプレイをしたとしてもトイレの残り香や漏れ音が忘れられない。
そんな自分を形成した原体験のひとつの話です。

小学生の頃、父とドライブ中に寄ったドライブインでトイレに入ったときの事。
そのトイレはなぜか階段を下りた地下にあって、僕が入ったときには誰もいませんでした。一応男女で分かれていたものの、大きな部屋をパーテーションで別けただけのような作りなので壁の上部と床に近い所には隙間があり、さらに地下にあるせいで店内の音も外の音も聞こえてこず、子供だった僕にはそれが気味悪く感じられました。怖かったので早くおしっこを終わらせようと焦りながら頑張った。

おしっこが終わって手を洗おうとしているとき、誰かが階段を下りてくる音が聞こえてきた。ビビッた僕は息を潜めて様子を伺う。足音は男子トイレを通り越して隣の女子トイレへ。

コツッ、コツッ、コツッ、バタンッ・・・ゴソゴソ・・・

隙間がいっぱい開いてるトイレなので見えなくても様子が手に取るように伝わってきた。

シュイ~~~ジョボジョボジョボジョボ~~~、ブゥ~~~

音消しなしのおしっこ音が床のタイルに反響してキンキンして聞こえ、終わり際にだらしのないおならの音。

興奮した。性的興奮ではなく小学生的興奮。

「うぁ~、おならだぁ~!」

声には出さないけど誰のおならか確認したくてしょうがない。

ガラガラガラガラッ、・・・ジャァ~~

流した音に紛れて男子トイレから出た僕はできるだけ音を立てないように階段を昇り、席に座って続けて出てくる「おならの人」を待った。

ここで出てきたのが可愛い娘や綺麗なお姉さんだったらこの話も盛り上がるんでしょうが、実際に出てきたのはあき竹城そっくりのおばちゃんでした。

あき竹城のだらしのないおなら・・・いまなら頑張れば守備範囲かもしれないけれど、当時小学生の僕には到底無理な話。
それより大きなおならを聞けた単純な喜びと他人の秘密を知っちゃったという何か悪い事をしたような罪悪感が混じった複雑な気持ちになった記憶が今でも鮮明に残っています。

「他人の秘密を知っちゃったような罪悪感」

きっと僕のキーワード。