どんなに可愛くても・・・

【どんなに可愛くてもそれを帳消しにしてしまうほどうんちが臭い女をあなたは受け入れられますか?】

同じ職場や教室にいる同僚や同級生、いつも立ち寄るお店の店員さん・・・。
いま現在じゃなくても過去にでもいいんですけれど「なんでこんなに可愛いの?」って娘が近くに居た経験ってないです?友達じゃなくてもいいんです。いや、逆に友達じゃない方がいい。近くに実在したかって意味で居たことはないですか?

たぶん殆んどの方が「いる!(いた!)」と答えるんじゃないでしょうか。友達じゃなくてもいいんだったら誰だって何人かは頭の中に浮かんでくると思います。モデルみたいな綺麗な娘だったり清楚なお嬢さん系の娘だったりと人によってタイプは違うとは思いますが、自分のツボに合致した娘と仕事上であっても挨拶程度であってもちょっとしたコミュニケーションを取った経験は誰にだってありますよね。

友達じゃない距離感で接していると「綺麗」「清楚」というイメージをいつまでも壊す事のないままでいることができるので、いま貴方の頭の中に浮かんだ娘は今現在もこれからもずっと「綺麗」だったり「清楚」だったりのまま貴方の記憶に収められ続けるんだと思います。誰にでもある「美しい思い出」ってやつですね。僕にだってあります。

で、思い出になる前、いま現在そういった娘が近くに居る場合に、その娘が「美しい思い出」で居られなくなるような情報がもし入ってきてしまったら・・・今後「美しい思い出」となっていくはずの存在とそれを打ち消してしまうような情報とを貴方は脳内でどのように扱いますか?

その娘の評価を情報に応じて下げる?それともそれはそれとして「綺麗」「清楚」というイメージとそのマイナス情報を同居させる?

殆んどの方が前者だと思うんですけれど・・・僕は後者だったりします。

僕が以前フロント業務をしていた会社での話です。

 

当時、事務所に久美子ちゃんという女性事務員がいました。
派遣会社を通して働いていたので勤務体制が他の社員と少し違っていて僕はあまり顔を合わせることが無かったのですが、アイドル級の容姿を持っていたのでいつも男性社員の注目を浴びている存在でした。どちらかといえば清楚系、まさしくトイレにも行かなそうな80年代アイドルのような可愛さで、歳は僕と同じだったので当時でも20代後半だったけど、どう見ても20歳そこそこにしか見えない。奈々ちゃん陽子ちゃんも可愛かったけど、万人受けするのはきっと久美子ちゃんの方であったと思います。それほどまでに次元が違って可愛い容姿をしている娘でした。惜しむらくは人妻であったという事。基本的に人妻に興味が無い僕でしたが、それでも久美子ちゃんの顔を見かける度に「可愛いなぁ~」とウットリしていたのも事実です。不倫上等な社員などは次々にアタックしては玉砕をしていてその様子が気に入らない女性従業員達が不満気にしていた記憶もあります。

そんな久美子ちゃんが僕の夜勤の日にお客さんとしてご主人とお店に泊まりに来たことがありました。ご主人が翌日早朝からここの近くで仕事があるので泊まりに来たとの事。ご主人が格好良くて美男美女のカップルそのものだったのがちょっと妬けたのですが・・・こっそり料金をサービスする僕。にっこり笑って「ありがとう」という久美子ちゃん。横にご主人がいたってやっぱり可愛い。

何事も無く朝を迎える。久美子ちゃんのご主人は早朝5時に仕事に向かった。久美子ちゃんは珍しく朝の8時から仕事なので館内にまだ残ってはいるが、7時半に事務所が開くのでその頃にはフロントに鍵を返しに来るだろう。

「久美子ちゃんまだ眠ってるのかなぁ?」
「朝かぁ・・・朝といったらトイr・・・まさかな・・・w」

店が閑散として暇な事をいいことに僕はいつもの妄想を始める。でも、どうしても久美子ちゃんとトイレが結びつかない・・・

6時過ぎに久美子ちゃんがフロントにやってきた。

「おはようございます。鍵を返しに・・・」
「おはようございま~す。ってまだ早くない?事務所開いてないよ?」

「えっ?そうなんですか?早番ってあんまりした事ないから・・・w」
「どうする?応接室なら開いてるけれど。」

本来従業員は2階の休憩室を使わなくてはいけないのだが、夜勤の者はフロントを離れる事ができないので特別に隣接する応接室の利用を許可されていた。ここには大きな皮張りのソファーがあってTVもある。

「いいんですか?」
「うん。あと1時間以上誰も来ないし、誰か来たら声を掛けるから大丈夫だよ」

ニッコリ笑って応接室へと向かう久美子ちゃん。既に化粧はバッチリだ。フレグランスを使ってるのかな?なんか良い匂いがする。美人の匂いだ。帰りに応接室の残り香を嗅いでから帰ろう。帰りの楽しみが出来て上機嫌な僕は少しニヤけながら仕事を続けた。

それにしても暇だ・・・もともと入館が少ない日だったのでもう数組しかお客様が残っていない。夜勤の相方からバックヤードの片付けを頼まれる。もうフロントは一人でも大丈夫なのでレジを締めバックヤードに下がる。

そういえばそろそろ7時半だな。応接室の久美子ちゃんに声を掛けなきゃ・・・あれ?

応接室の電気が消えている。そしてバックヤードのトイレの前に久美子ちゃんのサンダル。

このトイレは陽子ちゃんが下痢をし斉藤さんがゆでたまご臭いうんちをしたトイレだ。

まっ、久美子ちゃんだってトイレぐらいは入るよな・・・

バックヤードのトイレ前で資材の片付けに入る僕。出来るだけ音を立てないように静かに作業をしたのは、やはりちょっと音漏れに期待したのも事実。
すぐに

カラカラカラッン!・・・カランカラカラカラ・・・

トイレットペーパーを巻き取る音が聞こえてくる。
ここに来るのがちょっと遅かったようだ。

カランッ!カラカラカラカラ・・・カランッ!

・・・カラカラカラカラッ・・・

カラカラカラカラ・・・

ん?随分拭くなぁ

カラカラカラカラ・・・

えぇ?まさか・・・

ガコンッ!ザザァ~~~・・・・ゴボボッ!

水を流した勢いで和式便器前部の水溜りに「何か」が一気に流れ込む音がする。あっ、そういえば・・・。

以前にも書いたけれど、このバックヤードのトイレは誰かが水を流すたびに床からガコンッ!という音が響いてくるのが特徴なのだが、今日はいまのガコンッ!が初めてのガコンッ!であった。

ということは久美子ちゃんはトイレに入ってからいま初めて水を流したって事か・・・随分拭いてたよな・・・

ジャバジャバジャバ~・・・キュッ

手を洗う音が聞こえる。作業している体を整える僕。

スッと扉を開ける久美子ちゃん。扉の前で作業をしている僕に気付いて一瞬久美子ちゃんが気まずい表情を浮かべた。

うんちだ・・・

扉の前で作業をする事自体は普段から行われている事だったが、この時間に作業をする事を久美子ちゃんは知らなかったんだろう。無防備な表情で扉を開けて出てきてから僕の姿に気付いて戸惑いと後悔が混じったような顔への変化する瞬間を僕は見逃さなかった。それ以前に扉を開けた瞬間気流が発生したのか久美子ちゃんの方からうんちの臭いが漂ってきた。僕の身体と壁の間をすり抜けるように事務所の方へと向かう久美子ちゃんから更に強い便臭が漂ってくる。

あの・・・久美子ちゃんがうんち・・・?
さっきまで美人の匂いを漂わせてたのに・・・久美子ちゃん臭い!

バックヤードのトイレ前の一角に久美子ちゃんの使ってるフレグランスと久美子ちゃんのうんちが混じった臭いが漂っている。スプレーの音が聞こえなかったという事はまた消臭スプレーが切れてたんだな。

久美子ちゃんは事務所へ行ってしまった。夜勤の相方はフロントで接客中。

こうなったらする事は唯一つ。

意を決して女性用トイレの扉を開ける・・・

むあぁっとした臭い。本当にむあぁっとした臭いという以外に表現のしようが無い臭いが個室中に充満していた。先ほど擦れ違った時に漂ってきた臭いの何倍も臭い。確かにうんち然とした臭いなんだけれど何かが発酵したような臭いが物凄く強かった。そこにタンスにしまい込んだ服から漂うすえた脂のような臭いと美人の匂いのフレグランスが混じっている・・・むせ返るような臭いとはよく言うが比喩表現じゃなく思わず数回むせた。小動物なら殺せるかもしれない・・・

これが久美子ちゃんの臭いなんだ・・・

あまりの事に少し涙目になりながらその後の仕事を続ける。
そうこうしている内にフロントの早番もやってきた。

今日は女性主任が早番だった。付いて早々にトイレに向かう。
あっ、いま入ったら臭いのに・・・

主任が出てきた。やっぱり怒ってる。

「んもぉ~なんなの!あの臭い!」

前にも言ったがこの会社の女性陣は派閥以外の娘に対して容赦ないところがある。この時間にこのトイレを使う可能性があるのは久美子ちゃんだけだったという事を主任は知っているはずだ。僕がなにも言えずにモジモジしていると、

「はるちゃん、言わなくてもわかるよw 久美子でしょ?」

観念して白状する僕。さすがにトイレの扉を開けて中のニオイを確認した事は内緒にしたが、久美子ちゃんが出てきた時にちょっと臭かった事は主任に話した。あと、久美子ちゃんがトイレから出てもう30分近く経つ事も・・・

「えっ?そんなに前なの?」

主任が驚きながらも続けた。

「あ~でもあの子のうんこが臭いの有名だからw」
「・・・?」

「はるちゃん知らないの?久美子のうんこが臭いって話」
「いやぁ・・・うんこは誰だって臭い・・・ですし・・・」

「www はるちゃんそうじゃないの!あの子はトイレを流しながらしないから臭いが篭るのw」
「・・・え?」

「そっか、あの子可愛い顔してるから信じられないかもしれないけれどこれは本当の話なんだよw」
「なんで流しながらしないんですか?」

「なんかね出したのを見て健康状態を確認するんだってwww そんな事は家でやって欲しいよw」
「はぁ・・・誰が聞いたんですか?」

「毎回後に入ると臭いからって厨房の子がキレて本人に言ったんだって、それでも平然と答えたらしいよw」
「他の人に・・・そういうの・・・嗅がれても平気なんですね・・・」

「家でもそれをやって旦那に勘弁してくれって言われたらしいから・・・あの子変わってるよねw」
「ご主人にもですか・・・」

「オマエのうんこは臭すぎるって言われたらしいよ。このまえ本人が言ってたんだから本当の話でしょw」
「・・・」

「あっ、時間だね。帰ってもいいよ。」
「・・・」

「なにショック受けてんのw 気をつけて帰るんだよ。」
「・・・はい」

デリカシーが無いと言ってしまえばそれまでですが、奈々ちゃんの一件以来シモの話を僕にしてリアクションを楽しむブームが一部の女性陣に流行ってた時期だったので、主任もけっこう楽しそうにこの話を僕にしてきたのが印象的だった。

それにしても久美子ちゃん・・・女性陣の間では有名だったのね。それなのに男性社員は一部神格化までする勢いで久美子ちゃんを崇めてた訳で・・・本当に男って馬鹿だと思う。そっか、久美子ちゃんと他の女性陣との間になんとも言えない緊張感があったのは、女性陣の久美子ちゃんに対する嫉妬のほかにトイレの一件で「いい加減にしろ!」という思いがそうさせていたのかもしれないんだな。人は見かけによらないものだ・・・ でもあの時あともうちょっと早くトイレの前に陣取れたらきっとおならやブリブリ音が聞けたんだろうな。あんなに拭いたって事はキレの悪い軟便だった可能性が高かったはずだし・・・聞けるもんなら聞きたかった。

そんな現実を話として聞くだけでなく嗅いでニオイまで実感したはずなのに、次に久美子ちゃんと顔を合わせたときにニッコリと笑顔を向けられると、どうしてもアノ臭いと久美子ちゃんが重なり合わない自分も居たりするのです。僕の脳内にはいま笑顔を振りまいている可愛い久美子ちゃんと、アノお腹の中が腐ってるんじゃないかというようなうんちの臭いとが混じる事なく同居しているのです。

みなさんならやはり久美子ちゃんを「可愛いけどうんちが極端に臭い女」として認識するのでしょうか?そのうえで久美子ちゃんを受け入れられるのでしょうか?