寝台列車での体験

所用で札幌から東京に向かうとき、飛行機嫌いの僕は寝台列車を使う事があります。時間に余裕があるときは横になったまま上野まで行けるのが魅力的だし、だいたいはお酒を飲んでゴロゴロしてる間に着いてしまうので。

最新式の寝台列車だと事情も違うんだろうけれど、僕の乗る寝台列車はトイレが男女共用になっていていつも僕のマニア心をくすぐってくれます。車内の滞在時間が約16時間あるので個人のトイレ利用率は、個室内にトイレのある部屋に入っている人達を抜かせばほぼ100パーセントだろうし。

この列車で興味深いのは、札幌で車内に入った時点ではトイレに入ると流れる水が綺麗な青色なんだけど、上野に近くなってからトイレに入ると流れる水が濁った黄緑色になっているという事。ここのトイレは洗浄水をリサイクルするタイプだった。

いつもトイレに入るたび青から黄緑に変化していく洗浄水を見ながら「この段階でいったい何人の乗客がうんちをしたんだろう?」と妄想するのが、この列車に乗ったときの僕の決まりでした。

ただ、トイレの前に張り込んだりするのは他のお客さんの迷惑だし、車掌さんにマークされるというのもできれば避けたい。なので過去に利用したときはいつも「自分でトイレを使用するついでに他の人の様子を伺う」というスタンスでいました。(このスタンスはいまコンビニのトイレと向かい合うときに継承されています。)

その程度のスタンスでも何回か女性と入れ違いにトイレに入るチャンスはありました。しかしその全てが無臭、残留物なしの空振りでした。ここのトイレは普段から一種独特のニオイが漂っていて、いわゆる「うんちの残り香」を感じることが無かった。明らかにうんこの後であろう長時間滞在のおじさんの後に入っても、自分がぷりっ♪とした後もニオイが篭もるということがなかった。構造的にペダルを踏んで流しながらすることが出来ないはずなのに便臭が全くしない。これはなぜなのだろう?

 

これは過去に一度だけトイレに一番近い個室を利用したときの話です。(ダイヤの時間は当時のものです)

札幌を発ったのが夜の7時半頃、発車してすぐに缶ビールを空けた僕はいつの間にかウトウトと眠ってしまいました。

目が覚めたのが夜の10時ちょっと前、そのままボンヤリ個室で横になっていると、遠くの方からガチャンッ!カッ!という音が聞こえてきた。車両と車両の連結部分にある扉だともうちょっと重い音だし、他の客室の扉の音も全然違う音だ。それは今まで特に意識した事のない音だった。

・・・何の音だろう?

・・・あっ!

個室を出た僕はまっすぐトイレへ向かった。
思ったとおり個室が使用中になっている。

トイレの前にある洗面台でゆっくり手を洗うフリをしながら時間稼ぎをしてトイレから使用者が出てくるのを待った。

1~2分後、ガチャッと扉が開き40代後半ぐらいの奥さんが出てきた。人の良さそうな顔立ちで、僕に軽く会釈をすると自分の部屋に戻っていった。入れ違いにトイレに入る。時間的に小だろうと思ったが、やはり個室内は無臭だった。ちなみに、血が怖いので汚物入れは覗かない主義だ。

その日は夜中まで音が聞こえる度に偶然を装ってトイレチェックをしたが、さっきの奥様以外は男性ばかりで、女性だとしても同じおばあちゃんが2回おしっこをしに来ただけだった。

シーズンオフの利用だったので車内も閑散としていたし、若い女の子の姿はこの列車に乗ってから見ていない。おまけにトイレは各車両にあるんだから若い娘がここのトイレにうんちをしに来る可能性はほぼないだろう。

その日はもう諦めて寝る事にした。夜中の一時頃だったと思う。

 

すこし疲れていたせいか、起きたのは朝の8時頃だった。

部屋を出て通路の壁にある折りたたみ式の椅子を引き出し、しっかり目が覚めるまでボンヤリと車窓を眺めていた。

10分くらい眺めていただろうか、その間に食堂車に向かうらしき老夫婦が僕の横を通り抜けた。目が覚めた僕は小用をたしにトイレに向かう。洗浄液がすでに濁った緑色になっていた。上野に着く頃にはこれが黄緑色になってるはずだ。

部屋に戻ろうとすると(トイレと部屋の距離は3mくらい)先ほど老夫婦が向かった方向から若い女の子2人連れが歩いてきた。一人はおとなしめの顔立ちにおとなしめの服装の娘、もう一人はヒラヒラがたくさん付いたピンクの服で顔は王監督の娘さんみたいな顔の娘。日本の寝台列車でその格好はないだろうと思われるくらいのインパクトだった。っていうか、若い娘も乗ってたんだ・・・

すれ違いざまに「~が美味しかった」と言っていたのが聞こえたのでこの娘たちも食堂車の帰りのようだ。

その娘たちを横目に僕は部屋に入った。

と同時にガチャンッ!カッ!
(あっ、誰かトイレに入ったな。)
歯磨きついでにトイレチェックをする事にする。

10分くらい待ったので、歯磨きも洗面も終わってしまった。
この時点で中の人のうんこは確定。あとは誰が出てくるのかだ。
使い捨ての歯ブラシを捨てトイレの前の洗面台で出てくるのを待つ。

カッ!ガチャッ!

出てきたのはさっきのヒラヒラの娘の方だった。おとなしめの娘の方が良かったのに・・・と思いつつ入れ違いでトイレの中へ。うんちのニオイはしなかった。

あれ?うんちじゃなかったのかな?

なにげなく便器の中に視線を落とした。

ここのトイレは和式便器のしゃがんだお尻の下の位置に大きなゴムのビラビラが付いている。イメージとしては流し台の排水溝についている丸いヤツ、放射状にヒダヒダになってるヤツの大きい版がはめ込まれてる感じ。

その便器の一部とゴムのヒダヒダに茶色い軟便がベットリとくっ付いていた。ヒラヒラの娘のうんちだ。未消化のものまで混じっている。

いまさっきおしっこをしたときは、便器にもヒダヒダにもうんちは付いてなかった。その後トイレを出て部屋に戻る途中にヒラヒラの娘たちとすれ違った。直後にガチャンッ!カッ!(ちなにみガチャンッ!は扉が閉まる音でカッ!は鍵が掛かる音)待っていて出てきたのがヒラヒラの娘。その間ほかの人が入る事は無理。やっぱりヒラヒラの娘のうんちだ。

急いで自分の部屋に戻りビデオカメラを持ってトイレにまた入った。こびり付いた軟便の撮影の為である。便器内にべっとりこびり付いた軟便の撮影と、それをペーパーで拭ったものの撮影をする。

拭いた紙を匂ってみるとちゃんとうんちのニオイがした。
やはりトイレの特徴として残り香がしないのだろう。

拭った紙をポケットにしまい、念のためカメラに入っていたテープを抜いて靴下の中に入れた。これで最悪車掌さんに疑われても逃げられる。いま考えれば盗撮でもなんでもないので犯罪じゃないんだけど、そのときはテンパって本気でそう思った。

汚れたままトイレを出るのは嫌なので、何回も何回も洗浄液を流す。
が、ヒラヒラの娘のうんちはベットリと便器にこびり付いたままだ。
仕方がないので、さっきより大量のパーパーを巻き取って全部うんちをこそぎ落とす。
これでやっと便器がキレイになった。

急いで部屋に戻ると、撮影したテープを旅行かばんの一番奥にしまい込み、新しいテープをカメラに入れた。

アリバイ作りの車窓の撮影をしながら考えた。
きっと、朝食を摂ったことでヒラヒラの娘に大腸反射が起きたのだろう。便意を感じながら部屋に戻る。僕とすれ違ったときは便意の最中。友達に「トイレに寄ってくから先に行ってて」と先に行かせて自分はトイレへ・・・。

便器とゴムに付着していた便の状態から見て、出てきたのは未消化系の軟便。構造上流しながら出来ないので出した軟便が便器とゴムにこびり付く。うんちに時間が掛かったせいで便が少し乾いてしまって、緩い洗浄液の流れだけでは綺麗にする事が出来なかった。 たぶんこんな所だろう。

今日は良い旅行の思い出が出来た。

すっかり満足した僕はワゴン販売でコーヒーとサンドイッチを買い、ヒラヒラの娘のうんちを思い出しながらゆっくり朝食を摂った。

その後も10分おきの「便器の汚れチャック」だけは続けた。これさえ怠らなければ、誰が汚したかがすぐに分かる。しかしその間トイレの開閉音は聞こえず、チェックの度に便器もキレイなままだった。

そんな事を3~4回していただろうか。

ガチャンッ!カッ!

また誰かがトイレに入った・・・

 

先ほど奇跡的に若い娘のうんちを見る事ができた。
滅多にないチャンスをものにする事ができた。
もうこれ以上の高望みはできないと、僕は高まった気持ちを抑えようとしていた。

実際、昨日2回おしっこをしに来たおばあちゃんも僕が起きてからはトイレに来ていないし、少なくとも昨日は男性の利用の方が多かったんだ。その人達だってここを利用する。余計な期待をせずにトイレチェックのために洗面台の前を陣取った。

5分以上待った。今回もほぼうんこ確定でしょう。あとは中に入っているのが誰なのか?

カッ!ガチャッ!

僕はビックリした。出てきた人もビックリしたように一瞬たじろいだ。

ヒラヒラの娘だった。
今日2回目のうんち?
一瞬ビックリした様子だったが、ヒラヒラの娘は自分の部屋に戻っていった。

入れ違いにトイレに入る。経過時間から考えてうんちでしょう。やはり今回も残り香は無い。便器に視線を落とす・・・あった。今回もしっかり便器を汚していた。今回もゴムのビラビラにベットリと軟便が付着している。

さっきは便器にも付着していたので目立ったが、今回はゴムの色に少し隠れて見えづらかった。でも量は先ほどより多く付着している。ずいぶんたくさんうんちをする娘だ。下痢でもしているのか?

一応ペーパーで拭い取ってニオイを嗅いでみたが、ニオイは先ほどと同じうんちのニオイだった。普通にくさい。

さっきより面倒な部位に軟便をこびり付かせているために、今回はさっき以上に何回もペーパーで擦ったり、洗浄液を流したりしてやっと便器をキレイにする事が出来た。

ヒラヒラの娘は下痢をしている。

もしかしたら上野到着までにもう一度トイレに来るかもしれない。
今度はトイレに入る姿から眺めてやろう。
日頃のスタンスなんてどうでもいい。

そう思った僕は、今度はデッキに陣取った。
デッキだとトイレに入る人間を目視できるので便器チェックの手間が省ける。車窓を眺めながらゆっくり時間が流れるのを待った。

男性が2人、昨日のおばあちゃんが1回おしっこに来た。一応便器チェックをする。3人とも便器を汚す事はなかった。

昨日一番最初に鉢合わせをした40代後半の奥さんが現れた。

昨日の事を覚えていたのか、僕に軽く会釈をしてトイレに入る。
1分、2分、3分・・・あれ?4分・・・奥さんもうんち?

いま目の前のトイレの中で、壁の手摺にしがみ付きながらしゃがんでる奥さん。揺れるお尻から出てくるうんち。固いのかな?緩いのかな?変態の嗜みとして奥さんのうんちシーンをできるだけリアルに想像する。まさしくリアルタイムの想像だ。

 

興奮した影響なのか、急にお腹が痛くなってきた。
誰かに先を越されないように奥さんがしゃがんでいるトイレの真ん前で出てくるのを待った。腹痛がハッキリした便意へと変化する。

奥さんは10分以上出てこない。うんち確定なので入れ違いで中に入りたい。
でもちょっと限界に近づいてきている・・・他のトイレに入っちゃおうかな・・・。

限界点を行ったり来たりで真っ直ぐ立っていられず、前屈みになっているところに奥さんが出てきた。姿を見られてちょっと笑われた・・・恥ずかしい。

念願どおり入れ違いにトイレに入る。やはり残り香はない。
便意を我慢しながら便器チェックをする。

・・・よし!あった。

普通の固さのうんちが便器とゴムに擦り付けられたような汚れと、便器とゴムの境目の隙間に小豆状のうんちが数個埋まって残っていた。さっきまで無かったので奥さんのうんちだ。

ペーパーで小豆状のうんちの取り出しに挑む。しかし思ったより小豆状のうんちは柔らかくペーパーの力で潰れてしまった。
お決まりでペーパーのニオイを嗅ぐ僕。ヒラヒラの娘とは別だけどしっかりとしたニオイを放つうんちだった。こんな少量でも個性が出るんだという事を知る。奥さんのうんちペーパーはポケットにしまった。

その後、本日3回目のトイレ掃除。嬉しいやら情けないやら、色んな感情が交錯する。

キレイになった便器で用をたす。男なので詳しい描写は避けるが、使用して初めてこのトイレの構造的欠点を発見する事ができた。

まずこの和式便器はしゃがむ位置で汚れ方が違う。
丁度、ゴムのビラビラの真ん中にうんちが落ちていけば全く汚れずに利用できる。

でも、揺れる車内で踏ん張るにはどうしても全面の壁にある手摺にしがみ付かなくてはならず、どうしてもみんな前掛かりにしゃがむ事になる。

そうすると、固形便は穴より手前の傾斜してるところに一旦ぶつかって便器とゴムの境目辺りに擦り付けられながら穴に落ちていく事となり、また軟便は便器とゴムの境目辺りに一旦堆積してから自然の重みでズルズルとゆっくりヒダヒダに付着しながら穴に落ちていく事になる。

前者が奥さんで後者がヒラヒラの娘という事だ。僕もそんなにいっぱいじゃなかったのに一回では流れきらなかった。

2時間くらいの間に3回うんちを見る事ができたし、自分のトイレも終わった。もう打ち止めだろう。予想以上の成果に僕は満足して部屋に戻った。あと1時間ちょっとで上野に着く。僕は下車のために身の周りの整理を始めた。

そういえばヒラヒラの娘のお腹はもう落ち着いたのかな?それとも僕を警戒して違う車両のトイレに行ったのかな?
っていうか、おとなしめの娘は結局こっちのトイレには来なかったな。女の子同士って友達でもわざわざ違うトイレを使うものなんだろうか?

その間に2回トイレの開閉音がしたが、男性の小用だった。下車の用意も終わり、する事のなくなった僕は3回のうんちを思い返していた。

最初がヒラヒラの娘の未消化便。2回目もヒラヒラの娘の軟便。ヒラヒラの娘がもっと可愛かったらなぁ。まっ、ちょっと不細工くらいの方が現実的でいいか。3回目が奥さんの健康便、奥さん感じの良い人だったな。旦那さん残り香嗅いでるんだろうなぁ。羨ましい・・・

あと30分で上野に着く時間になった。
本当に楽しい列車の旅になった。もうこんな事はないんだろうな。
お祭りの後の寂しさのような感覚に陥りながら車窓を眺める。

ガチャンッ!カッ!

ん?・・・

 

誰かがトイレに入ったようだ。

もうすでに若干お腹いっぱい気味だし、続けて2回男子の小用で空振りだったので、あまり期待はしてなかったが一応チェックの為に洗面台の前に陣取った。

5分を過ぎても出てこない・・・うんこフラグが立つ。もうすぐ上野に着くのに我慢できなかったのかな?にしても今となっては男の可能性が高い気がする。おとなしめの娘が入っていてくれないかなぁ。

カッ!ガチャッ!

出てきたのは本日3回目の登場のヒラヒラの娘だ。
僕を不審者を見るような目で見ている。
当たり前だ、3回うんちをして3回ともトイレの前で僕がお出迎えしてるんだから。

入れ違いでトイレに入る。
予感が当たった。
3回目が一番汚かった。

便器にもゴムのビラビラにも軟便がベッタリくっ付いているし、ペーパーが流れきれないでゴムのヒダヒダに絡まっている。そのペーパーが黄緑色に染まっていてとてもグロテスクだ。どんだけ大量にうんちが出る娘なんだろう・・・。

先ほどのヒラヒラの娘の表情が蘇る。
完全に僕は不審者扱いされてしまった。

マニアの僕だけど急に腹が立ってきた。

ヒラヒラの娘も奥さんも無防備過ぎじゃないか!

男の僕だってトイレから出る前は汚してないかチェックをするよ。
うんちが残った状態でトイレから出るなんて無防備にも程がある。
なんていうんだろう・・・品がないよ。

奥さんだって人柄が良さそうだけど、僕が入れ違いに入る事を全く気にしていない様子だった。うんちの直後に異性が入るのに全然平気そうだった。僕の姿を見て微笑む余裕すらあった。天然なの?

ヒラヒラの娘に至っては理解不能だ。

奥さん同様、最初の一回はついうっかりも有り得るとは思う。でも、入れ替わりで僕に入られた認識はあったはず。少なくとも彼女には「自分がうんちをした直後のトイレ」に異性である僕が入ったという認識があったはず。

なんで、2回目も同じトイレにうんちをしに来たんだろう?

基本各車両にトイレは付いている。僕だったら入れ違いに誰かがトイレに入ったら2回目は違うところに行く。

しかも3回目も同じトイレにしにきた。僕の事を不審者扱いするのは結構だけど、裏を返せば「見て欲しかったんじゃないか?」という穿った見方も出来てしまうではないか。

構造上うんちが残り易いつくりになっていたのはしょうがないけど、下痢をして便器をチェックしないのは女性としてとかじゃなく、人間としてちょっとダメな様な気がする。

彼女たちはきっと自宅の便座の裏にも茶色い斑点を付けてるタイプだろう。

それともそんなに「なりふり構わず」ってくらいにお腹が痛かったのだろうか? だとしたらちょっと気の毒な気もするが・・・食べ過ぎたのだろうか?慣れない寝台で寝冷えでもしたのだろうか? それとも旅行中の便秘解消に便秘薬を飲んだのだろうか?

奥さんの方は残った汚れの筋から推測するに、立派な健康便が出たようだったが。

ただ、どんなに偉そうな事を言っても興奮しちゃった時点で僕の負けなのだ。

そんな二人にこれだけは言っておきたい。

「うんちを見せてくれてありがとう♪」

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